先日、HSPという敏感な体質と言われるお客様をトリートメントさせていただいて、感じたことがあるので、記事にさせていただきますね。
HSPだからというわけではなく、すべての方に言えることなのですが、人間には誰にも他者の気持ちや様子などを察知する能力があります。他のすべての能力と同じように、察知する能力においても、高い(敏感)な方と察知する能力が低い(鈍感?)といわれる人がいると思います。高いのがよいとか、低いのがよいとかそういうことではなく、どちらでも個性なんだと思います。
もし、あなたがそういう能力が低いとして、高くなりたいなと思うのであれば、高める努力をすればいいのだと思うし、敏感すぎてしんどいなというのであれば、回避する方法を知ればいいのだと思います。
敏感な人というのは、周りの状況や様子、周りの人が感じていることを、まるで自分が感じていることのように、自分の身体や心を通して、自分が感じていることがあります。
本来、自分が感じている感情などではないのに、自分の感覚が敏感なために、自分が感じてしまう。そして、それが自分の感情だと感じてしまう…感じて困っていたり、悩んでいたり…つまり、自分のものではない感情の影響を受けている。というようなことがあります。相手と自分との境界線がよくわからないという言い方をする場合も多く、境界線やボーダーラインということで書物などもたくさん出ていますよね。
例えば、私のある経験を書いてみると、とあるホテルで働いていた時に、なんだか自分がすごくイライラするなぁと思いながら、仕事なので冷静にお客様に対応したときに、お客様のお体を触って、ああこの人がすごく怒ってイライラしていたんだということがわかりました。
それを私が敏感に察知したから、私がイライラした気持ちになったんだということが客観的にわかったのです。施術では、そういった不要な感情なども除去されるので、セッション後にはお客様もスッキリ!イライラも納まり、伴い、私が感じていたイライラも納まります。
本来は、感情を生じるための何かの原因(出来事)があって、それに自分が反応して怒り・悲しみなどの感情を生じるのですが、そういう原因となる出来事がないにも関わらず、突然そのような感情がわいてきたときは要注意です。
第三者のそのような感情を敏感に感じ取って、まるで自分の感情のように感じていて、その感情に振り回されている人が実は多いのです。
まず、自分の感情でなくても自分の感情のように感じてしまうことがあるということを知っていることで、一歩進めると思います。
一番すぐにできることは自分の感情をまず疑ってみることだと思います。
怒り・イライラ・悲しみといった感情が浮かんできたときに、今、怒り・イライラ・悲しみを感じるようなことあったかな?とまず疑ってみることです。
あれ?今イライラしているけど、何かあったっけ?みたいな感じです。
特に自分に何も起こっていない場合、あぁこの感情は他者のものだということで、自分が意味もなく、怒り・イライラ・悲しみの渦に飲まれることがなくなっていきます。
それらの感情を俯瞰してみて、ああ、〇〇さんがイライラしているのを私が感じ取っていたんだなぁということがわかると、余裕ある気持ちで相手に接することもできると思いますよ。
反対に嬉しいとか楽しいといった感情は相手の感情に共感し、自分のものとして感じていただくのもよいと思います♪
感受性が強かったり、敏感な人は機敏に察知して、自分でない感情も自分の感情のように感じてしまうことがあるということをまず知ること。そして、感情を感じたら、それを疑ってみること。感情の渦に飲まれてしまうことが減ってくると思いますよ!