先日、アロマセラピーとは?という基本的な記事を書かせていただきました。
今日はエッセンシャルオイルの品質や選び方について書きますね。
日本ではおそらく、大部分のエッセンシャルオイル(精油)は、雑貨として認可を受けて販売されています。そして、エッセンシャルオイルの効果や働きは物によって天と地の差があることをまずは知ってくださいね。
エッセンシャルオイルの品質を決める抽出方法
エッセンシャルオイルは、植物から抽出するという方法をとって、採取されます。その抽出方法というのがいくつかあるのです。
基本的に、よく使われてるものの一つに水蒸気蒸留法があります。蒸留用の窯に植物と水分を入れて蒸し、その蒸気を冷やしてできた産物の中にフローラルウォーター(蒸留水)があり、その表面にエッセンシャルオイル(精油)が浮かんでいて、それを採取します。ただ、その方法で抽出できる植物のエキスであるエッセンシャルオイルの量はごく少量なのです。例えば、ラベンダーでもリットルのラベンダーのエッセンシャルオイルを抽出するためには、100kg以上のラベンダーが必要だったり、高価なエッセンシャルオイルとして知られているローズのエッセンシャルオイルを1滴抽出するためには、バラの花が50個ほど必要になってくるといわれています。
そのため、植物から効率よくエッセンシャルオイルを抽出するために、溶剤を使用して抽出し、水蒸気蒸留法を使うより、たくさんの量のエッセンシャルオイルを抽出する方法もあります。そういった手法で抽出されたエッセンシャルオイルには、ごくわずかではあっても基材として使用された溶剤の成分の一部が含まれているということもあるのです。
また、水蒸気蒸留法は混入しませんが、熱を与えるという観点で、植物の香りが低下するという考え方もあり、溶剤を使用して抽出するというケースもあります。ローズアブソリュートというローズのエッセンシャルオイルもそのような抽出方法で採取したエッセンシャルオイルです。
アロマセラピストの中でも、そういった方法で抽出されているエッセンシャルオイルは、身体に塗布したりしないほうが良いという意見もあります。
なぜなら、身体に実際に塗布する身体に塗布することで、経皮吸収といって皮膚を通じて、体内に吸収され、血液に入って全身をめぐるからです。でも、実際はアロマセラピーは、空間に芳香するだけでも、呼気を通じて体内に入り、肺胞から血流に入りいずれにしても全身をめぐるという療法です。そのため、芳香するのも品質のよいエッセンシャルオイルを使用しましょうという考えもあります。
植物の状態とそこまで考慮するメーカーの理念

ベチバー
蒸留の方法のほかに、エッセンシャルオイル(精油)の品質を決める大切なことがあります。抽出に使う植物の品質(状態)の良し悪しです。例えば、標高も高く、空気もきれい、広大で芳醇な大地で育ったラベンダーと排気ガスまみれの痩せた土壌で育ったラベンダーから抽出したエッセンシャルオイル(精油)はどちらがよいでしょうか。想像しただけでも、前者だと思いませんか。そういった植物の状態にまで気を配っている精油は品質もよいと思います。
エッセンシャルオイル(精油)というのは、同じ植物から抽出した精油でも植物の状態やその年の土壌の状態や気候などによっても違いが生じ、実験室で成分分析をするとそれぞれの成分の含有量が変わってきます。含有の成分の度合いによっても、働き(効果効能)が変わってくることもあります。もちろん、同じ植物なので、かなりリラックスが、かなりリフレッシュになっていたというほどの変化はないと思いますが…。
一つの基準として、その時々の精油をきちんと分析して、基準をクリアするという方法をとっている会社の精油は高品質なのではないかと私は思っています。今は、スマホやウェブサイトが充実していて、それぞれの会社も理念やポリシーなどもホームページに記載がある場合がほとんどなので、そういったものをチェックしてみるのも一つですね。
自分に合ったエッセンシャルオイルを選ぼう
私は、基本的にそのような観点から、品質の良いエッセンシャルオイル(精油)を選んで使用していますが、品質のよいエッセンシャルオイル(精油)は往々にして金額も高いというのは否めません。
品質が高い物は、金額が高いからアロマセラピーは日常生活では使えないというのも、さみしいものなので、空間に芳香するオイルはこれくらい、身体に塗布するオイルはこれくらいというように、ご自身で理由を知ったうえでご自身の基準を決めるのもいいかもしれませんね。
実際に香りを嗅いでみるというのも大切なポイントです。同じラベンダーの香りもメーカーによって様々です。香りに敏感な人は、フレッシュ(新鮮)なものの香りか、合成の香りかもわかりますが、それくらい歴然としているのです。〇〇のオイルは△△のメーカーが好きだけど、□□のオイルは、☆☆のメーカーが好き。という人も出てくると思います。
ですので、気になるメーカーがありましたら、香りを実際にを試してみるとよいと思いますよ。
お気に入りのエッセンシャルオイル(精油)が見つかるといいですね。
もし、ご質問などがございましたら、お気軽にご相談くださいね。